このエントリーをはてなブックマークに追加
 
魚がおいしいことで全国に知られる福岡。
その市内都市部の漁港で、一番の水揚げを誇るのが姪浜漁港です。
調べてみると量だけでなく、鮮度や魚種の多さなど、その実力は相当なもの。
今号の「マイタウン姪浜」では、すぐ近くに漁港のある幸せを、
じっくり味わってみたいと思います。


この記事は、福岡市西区姪浜エリアの地域みっちゃく情報誌「マイタウン姪浜」・2015年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
 
■通常より遅い競りの開始が、鮮度の良さを担保

 7時45分。サイレンの音と共に、姪浜魚市場の競りが始まりました。大きな声で値を付けていく卸売業者と、いいものを少しでも安く競り落とそうとする買い手がせめぎあう、活気ある風景です。ここは旧唐津街道を抜けたところ。目の前にファミリーマンションもある住宅地で、毎朝こんな商いが行われていることに驚きます。
福岡市内では長浜の魚市場が規模も取扱高も上回りますが、3時に始まる長浜の競りに比べると、姪浜魚市場は約5時間遅くスタート。夜中の3時頃まで漁が行われた後に水揚げされるため、昔から姪浜魚市場の魚は鮮度がいいといわれてきました。
姪浜の競りは、魚市場の担当者と買う人が歩いて動きながら、商品を見て値段をつけていく「移動競り」。買い手があらわれるまで安い値段を付けていく「競り下げ」というものです。値段を示す「手やり」があちらこちらから拳がって買い手が決まっていくまでは、あっけにとられるほどの速さ。約1時間の競りが終われば、買った商品をすばやく車に積み込みお店へと運びます。魚市場のほど近く「糸山鮮魚店」の場合、開店の9時には魚が店頭に並ぶほどで、姪浜魚市場は市街地に近い強みを活かし、新鮮な魚が最短で生活者に届くシステムが確立されているのです。


 
 
暖流と寒流がぶつかる玄界灘はプランクトンが多く、そこへ小魚やイカ、さらにブリやマグロといった大型回遊魚が集まる良質な漁場。姪浜で流通する魚種が多いのも納得だ。
海に面した姪浜魚市場では、競りが始まるギリギリの時間に岸壁に船を着けて水揚げする人も多い。直接水揚げされる荷が多いことも、魚を新鮮なまま食卓へ届けられる秘訣。
 
 
  
 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加